テキストサイズ

Face or Body

第21章 オヤジ…そのⅢ

しかし…

警察は
マッハなる合成薬物密売の
胴元を
長谷場の息子としているが…
私にはなぜか
しっくりと腹に落ちない…。

私の父から
狡猾に父の築いた組織を奪った
長谷場のDNAを引き継いでいる男にしては
わきが甘すぎる…。

近い将来
またマッハがこの町に爆発的に
広まる気がしてならないが
本当の黒幕は誰だ?

私は
海浜のベイエリアを一望できる
自室の窓から
春の日差しを浴びてキラキラと光る
海浜港の水面を眺めながら考えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ