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Face or Body

第22章 覚悟…

係長の各務が
機動捜査係のメンバーに指示を出す。

サヤカと安西【マナブ】は
行方不明となっている
有力容疑者のバイヤー広田洋一の発見

カオルと作本【ツトム】は
マッハ密売と港竜会のかかわり

ヒカルと田畑【サトル】は
行方不明となっている
被害者の妻である清野奈々の捜索が
命じられた。

ヒカルとコンビを組むことになった
田畑智は26歳で独身。
この機動捜査係に配属され
ようやく1年が経過した。
男性メンバーでは最年少だ…。
ヒカルにとっては
交番勤務時代からみても
初めての年下の同僚ということになる。

『あの… 巻町さんでいいですか?』
とサトルは
捜査車両に乗り込み
運転を始めると
遠慮がちにヒカルに声をかけた。

『あっ… はい… …でも、ヒカルでいいですよ。 今日から相棒なんですから、年齢とか関係なしってことで。階級も同じだし。』
とヒカルは答えた。

『じゃあ…【ヒカルさん】でいきます。』

『じゃあ私は…【サトピ】でいい?』

『……?えっ…?サ、サトピ?』
サトルは
不意をつかれたような
驚いた顔でヒカルに問い返した。

『うん。サ・ト・ピ…。 だってサトル君、なんかピリピリしてるもん。』
とヒカル

『そ、それは俺が一番年下だし、警察は縦社会だから、何かと気を使うし… 一応この機動捜査係は、危険な任務を追うけど、精鋭部隊って思われてるし…』
とサトルは
慌てて弁明した。

『でもさ… 私たちはその分、ここ一番の場面で、緊張と集中と勇気が必要でしょ? なので相棒同士の時はさ…
緊張を緩めることもしておかないと、いざという時、動けないよ。 ……だからお互い素のままを出そうよ!!ねっ?』
とヒカルは
助手席から
サトルのハンドルを握る
左手に両手を回して抱きついた。

『わっ!!……もう!!ヒカルさん、結婚してるんでしょ?もしかして…痴女っすか?』
とサトルは赤面して
言い返した。

『よし!!リラックス完了したよね。今からはマジでいくよ、ねっ!!サトピ。』

『やっぱりサトピなんですね……。
ハァ~ うん!!了解っす!!』

こうして
ヒカルはサトピを
デーブにかわる相棒として認識した。

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