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『囮って、そんなこと本部が許すわけないだろ？』
アキラは諭すように
ヒカルの無茶な行動に
歯止めをかけようとしたが…。

結局は
ヒカルの単独で、かつ本部に無断の
囮捜査のサポートをするはめになった。

まったく
アブナカしくて見ておれないが
純粋な正義感から
暴走するヒカルを守れるのは
自分しかないと
アキラは最近そう感じるようになっていた。

『でも、単独捜査は、捜査上ご法度だぞ…』
という
アキラの言葉に
キラリと切れ長の瞳を輝かせて
ヒカルは答えた
『だから、捜査じゃないよ。休暇の日にね…純粋に私が被害者になるの』
そうアキラを見つめて
ヒカルは犯人確保の段取りを
アキラに打ち明けた。