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Face or Body

第24章 ダンナ(年齢50代半ば)

私は
京浜会を蔭で操るダンナとして
広田を殺害したあと
京浜会の若い衆らに
遺体の遺棄を命じたが…

やっぱり
頭の悪いやつは使えない…
たった数日で
遺体が発見された。

幸いなことに
私はこんなこともあろうかと
洋一の遺体に
遺書を作成し忍ばせていた。

おそらく警察は
遺書に記された通り
【このままでは、柳さんに顔向けできない…】
という一節から洋一は
横浜から海浜に勢力を持つ
柳大海を会長とする港竜会が
マッハの僅かな在庫を処分するために
使われていたバイヤーであると推理する…

港竜会には
すでにマッハの在庫はないが
もう1つの収入源である
改造拳銃にまつわる証拠が
警察の摘発で発見され
さらに大打撃を受けるであろう…。

遠回りではあるが
私は
真綿で首を絞めるように
港竜会の息の根をとめてやる…。

積年の恨みはらさでおくべきか…!!

ちなみに
港竜会は
この件には一切かかわっていない。
マッハは京浜会ではなく
私が洋一に横流ししていた…。

アンフェアな手段…。
昔の私なら使わなかったろうな…。

しかし
港竜会はこれで
瀕死状態だろう…
愉快すぎて笑いがとまらない!!

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