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Face or Body

第32章 虚しさの結末

その時―――………

ドアを開けたジンの
白いTシャツが
真っ赤な返り血で彩られていた…。

ヒカルは
ジンを押しのけて
建物のなかに押し入った。

ヒカルの目の前には
無惨な姿のミカの遺体があった。

ヒカルは
振り向きざま
ジンに問いただす。
『これは、あなたの仕業ですか?』と…

ジンは
『はい…。この婦警さんがあまりにママに似ていたので…。スゴく綺麗だったから、待ちきれないでオブジェにしちゃいました…。 ホントなら今夜ディナーを一緒にしてからって思っていたけど… …待てなかった…。』
そう虚ろな視線をさまよわせて
呟いた…。

『殺人容疑、死体損壊容疑で現行犯逮捕します』
とヒカルはジンに
手錠をはめた。

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