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Face or Body

第32章 虚しさの結末

名城カオルの死は
残念ながら
殉職とはならなかった…。

ヒカルとサヤカには
カオルの心の隙間に入り込み
自らの猟奇的欲望を満たした
戸畑仁への憎しみだけが残った。



県警本部の屋上………

『虚しいね…』とヒカル

『……うん。』とサヤカ

二人はカオルの
颯爽とバイクを操る姿を思い出していた…。



ジンに対しての犯した犯罪への
責任能力の有無には司法の判断に
それ相当の時間がかかるであろう…。

そのことも
ヒカルとサヤカの虚しさに
拍車をかけた。

3月末…
割りきれない事件の結末に
ヒカルとサヤカの
胸は痛んだ…。

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