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私は
奴隷たちの陰毛にシャボンをつけさせて
身体を綺麗にさせながら
今までの
私の軌跡を思い出していた。

私の父は
かつて港竜組とよばれた
任侠集団を束ねて
横浜から海浜の港湾労働者を
取り仕切っていた。

しかし、父の側近であった
柳大作と長谷場なる男たちが
横浜に勢力を伸ばそうとしてきた
上海マフィアと結託して
組を乗っ取ったのだ。

たくさんの構成員を薬物漬けにして
組の実権を奪い取ったのだ…。
私は父を殺害され
母は柳大作の情婦にされ薬物に侵された。
母は私の目の前で
何度も何度も柳の性を受け止めて
やがて妊娠した…。
そして中絶させられた…。
母は精神ごと崩壊した…。

父の側近だった村山も
妻を長谷場に玩具にされた…。
そして
長谷場の歪んだ性癖の捌け口になり
村山の妻は
犬や猿…あげくの果ては山羊とまで
交尾させられ
その屈辱から
自ら命を断った…。

港竜組は
その後、港竜会と改称し
任侠集団とはかけ離れた
冷徹な暴力団となった…。

私が
表世界から落ちてきた
どうしようもないやつらを息子として
養っているのも
いつか
港竜会を叩き潰すためのチカラになると
信じているからだ…。

ジンや石渡優【マサル】のような
手におえなくなったムスコたちも
確かに存在するが…