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Face or Body

第33章 オヤジ…そのⅤ

『……あなたが… …あなたが闇世界のドンだったんですね。トキトウさん…。』

カケルは
私にそう話しかけた。

『ああ。カケルくん…。あのときは悪かったよ…。 タイミングの悪いことに、カケル君に罪を着させたコウスケは、私が闇世界で可愛がっていた男だったんでね…。あの時はカケル君に泥をかぶってもらったよ。』
と私は
カケルに答えた。

カケルは
私に最初で最後のワガママを言ってきた。
壮大な復讐劇だ…。

そして
私自身この復讐劇を通じて
港竜会にとどめの一撃を浴びせる
絶好のチャンスを掴みとれると確信した。

私はカケルが
持ち込んだ話を快諾し
協力することを約束した。

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