テキストサイズ

Face or Body

第35章 ダンナ…そのⅡ

気がつけば
私もあと2年で定年退職…
人生の区切りに近づいてきた。

私の父親は
ヤクザだった…。
男気溢れる組長に仕える
信頼される存在だったと
まだ子供だった私だが
それは
覚えている…。

そんな私にとり
誇れる父は
もう50年ほど前に
殺されてしまった…。

母も父を殺した
長谷場という男に玩具にされた…
私も長谷場により
心に闇を抱えさせられた…。

母は長谷場の性癖により
犬や猿や山羊というケダモノとの
交尾をさせられて
それを動画に録画された。
私は
動物と交わり喘ぐ母の姿を
毎日眺めさせられた…。

おかげで
私は動物と交わる女の姿にしか
興奮できない得意な性癖を持つ
人格になってしまった…。

私のはじめての精通は
巨大な土佐犬との交尾をする
母の痴態を眺めてのオナニーだった…。

母はその後
精神を患い自殺をした。
私は
誓った…。

絶対的な正義を手にして
私の家族を崩壊に追い込んだ
長谷場とその上司だった柳を
地獄に叩き落とすと…。

私と同じように
長谷場と柳を恨んでいる
山縣の兄貴がオヤジと自らを名乗り
闇世界を形成していることを知った…。

オヤジと手を結ぶかどうかは
私自身まだ
決めていない…。
しかし…

あと2年以内に
私は
長谷場と柳が築き上げた
港竜会を叩き潰すために
懐かしい海浜の町に戻ってきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ