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Face or Body

第41章 極限

『よし。大丈夫… 向こうのクルマまで走らずゆっくり足音をたてないで歩いて…。』
タモツは
ロープをつたい降りてきた女たちに
優しくそう伝え続けた…。

最初に脱出した女は
まだ20歳になるかならないかの
若い女性だった。

彼女はクルマへ歩み寄ると
そこに待機した
川崎西署の橘ハルカに
『サクラコさんからの伝言で…』と伝えた。

サクラコからの伝言は
明日ここにいる奴隷は
港竜会の会長柳大作と
若頭の四条により
中東へ売り飛ばされること

さらに
この奴隷売買には
上海マフィアが絡んでいること

サヤカは今…
四条とともにおそらく
港竜会本部にいることの3点だった。

ハルカはそれを
特別チームの指揮を執る
県警本部の各務に伝えるとともに
海浜港のレンガ倉庫のアジトに
救援を要請した。

各務は二つ返事で
その要請に答えた。

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