テキストサイズ

Face or Body

第42章 決着…時の流れのなかで

『誰だ?お前…』
柳大作は突然の来訪者に
とびきりの
快楽な場面を奪われた不快感をみなぎらせ
その初老の男を睨んだ

大作の傍らに四条が
男に睨みをきかせた…。

―――………相変わらずだな…

その初老の男は
『まあ分からんか… あんたも70代だろもう…。 俺だって60代の半ばを過ぎちまったからな…。あの頃の俺はまだ、高校生になったばかりだったよ…』
そう男は
大作を鋭く冷徹な眼差しでみつめた。

『お…お前… もしや… 山縣の……!!』
と大作は
こわばった表情で問い返した

『あんたも衰えたよな…。俺の父親を陥れた時とは大違いで残念すぎる… もう港竜会はおしまいだよ。 あんたの息子の大海も檻のなかだ…。親子2代であんたたちの側近を勤めた長谷場親子ももういない…。 そろそろベイエリア返してもらいましょう』
山縣と名乗った男は
静かに大作に語りかけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ