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ベイエリアで頻発した
風俗嬢を中心とする
連続婦女失踪事件は
港竜会の人身売買事件であることが判明した

事件解決のための
各務を中心とした
潜入捜査チームも甚大な
痛みを受けながら
その役割を終えた。

海浜署の
サクラコは
レンガ倉庫からの奴隷救出には
成功したが
奴隷救出を察知した
ゴローら若い衆たちと最終的に
格闘状況となり
肩口を改造拳銃でゴローから発砲され被弾…
さいわいにも
急所は外れたものの
右手に若干のマヒが今も残る重症を負った。

川崎西署の
南ルミはゴローらによる
激しい輪姦により
悲しいかな不慮の妊娠が判明…
中絶手術を受けることになり
そのトラウマで休職に追いやられた。

県警本部のサカヤは
ギリギリのところで
結果的には山縣の乱入により
犬との交尾を回避でき
気丈にも起動捜査係に復帰してきたが
不定期的に彼女のなかで
獣姦寸前のおぞましい光景が
フラッシュバックのように
昼夜かかわらず
サヤカの精神を不安定にさせる瞬間に
包まれていた。
もちろんサヤカは
そんなことをオクビにも出していないが…

そして
湘南署のモモは…
あの両乳首切断の痛みと衝撃で
意識を失ったあと
山縣の配下のものに担ぎ込まれた
海沿いの小さな病院のベッドで目覚めた。
――……イヤッ!!乳首が!!私の乳首!!
モモはベッドの上で
自らの乳首を確認して
号泣した……………。
その号泣は自分の身におきた
奇跡への安堵の涙だった。
モモの両乳首は以前のまま
乳房の先端に存在していた。

山縣の息子たちのなかには
腕がいいが素行の悪さや不正行為
または医療事故の責任を無理矢理背負わされ
表世界から落ちてきた医師たちが
多数存在する…
そのなかには
かつてヒカルに追い詰められ
いったん逮捕されたのち
山縣の闇世界のチカラで釈放された
香月博もいた。
彼らの医療技術により
モモの身に起きた不幸は
何事もなかったかのように
奇跡の回復へ導いたのだ…

モモはその後
山縣のチカラで警察病院に転送され
現在入院療養中である