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Face or Body

第44章 マイ スイートホーム

『退院おめでとう!!』の
たくさんの言葉の花束を
ヒカルは自宅で
受け取っていた…。

ヒカルの家には
まだ腕の自由が聴かない状態の
サクラコをはじめ
海浜署の久保寺
タモツ
シンタロウら懐かしい顔に

サヤカ
そして各務も顔をだし
ヒカルのささやかながらの退院記念の
ホームパーティーが開かれた。

アキラが不器用ながら
妹のサチと
山口から出てきていた
ヒカルの母の美里とともに
手作りの料理を作っていた。

ヒカルは
どんな過酷な潜入捜査を終えたあとでも
いつもどおり
迎えてくれることが
たまらなく心地よかった…。

女性警察官の潜入捜査には
捜査対象と
肉体関係を結ぶことは
回避できない行為である

普通の男性では
嫉妬と不安が充満して
耐えきれないほどの屈辱感を
夫としてもつだろうに
アキラはヒカルの
真っ直ぐすぎる正義を
いつも肯定し
ヒカルの潜入捜査を覚悟をもって
支えている…。

『アキラ… アキラでしか私の旦那サマはつとまらないよ!!』
ヒカルは
甲斐甲斐しく妹のサチとともに
このパーティーを開いてくれた
アキラに感謝した。

私…
アキラの港に帰ってきたよ!!
ヒカルは
胸が一杯になりながら
心のなかでそう呟きアキラを見つめた。

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