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Face or Body

第45章 ダンナと呼ばれた男…

『じゃあね…。サクラコさん。しばらくはゆっくりと休暇とるといいよ。』

村山はサクラコにそう
優しい笑顔で言葉を送った。

『あれ?ムラヤマさんはヒカルんちのホームパーティー行かないんですか?』
とサクラコは意外そうに
ムラヤマに尋ねた。

『はい。私なんかが行ったらマキマチ君が、妙に緊張するでしょ。』
とムラヤマは
ヒカルの旦那である
実直なアキラの心中を察して
遠慮した。

――――
青山…
いや巻町はいい旦那を持ったよな…
そして
あの実直にかつ大胆に自分の正義と
使命をまっとうしようとする姿勢がいい…。

私の警察学校教官だった時代の
最高傑作だ!!


村山一平は
タバコに火をつけながら
海浜署の屋上でベイエリアを眺めて
そう心のなかで呟いた…。

そして
港竜会が解散し
支配者がオヤジに変わった
ベイエリアを屋上から見下ろして
感慨に耽った…。

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