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その日の夜
私は自らが育成した奴隷たちに
全身舐め奉仕をさせながら
頭のなかで
すでに日本を去った
カケルのことを
考えていた…。

私は闇世界の息子たちを
助けた代償に
カケルというモンスターを
結果として作り出したのではないか？

カケルは
同性愛者である
身体は男性であるが
女性には性的に関心がない。

コウスケにより
痴漢、婦女暴行傷害の濡れ衣を
かけられた公判でも
自らの性癖には
いっさい口をつぐみ徹した。

カケルは私に
ヒカルへの復讐の総決算のシナリオを
示してくれたが…。

私は
拒めなかった…
カケルへの一抹の罪悪感が
私からの拒否を躊躇させていた。

そして
今日…
私が結果として作り出した
カケルというなのモンスターが
私のコントロール下から
飛び立ってしまったのだ。

マキマチヒカル…
その夫のアキラ…
許せ!!
そのかわり
このベイエリアに二度と薬物による
暴力が生まれないようにする。

まるで
置き換え行為のような
防衛機制で
私は私自身の胸の不安を打ち消した。

そして
カケルが日本を離れている間に
依頼された行動を
配下のものに指示をした…。

私は私で…
その間にもう2つだけ残った
私の宿題を片付けることにした…。