テキストサイズ

Face or Body

第49章 罠

と…
その時
ヒカルの上部から
なにかが落下してくる気配を
ヒカルは察知した。

ヒカルは
真横に飛び移ろうとしたが
一瞬遅れてしまった。

―――投網…?
工場には
まだ男たちが潜伏していたのだ…!!

ヒカルはなぜ
たたがひったくりに
こんな人数の男たちがかかわっているのか?
それが理解できずにいた…。

網に身体の自由を奪われたヒカルに

最初にヒカルが倒した
ひったくりの男がヨロヨロと立ち上がり
こう囁いた…

『やっと捕まえたよ…。』

―――………??
えっ?
何…………?
これは罠だったの……!!

ヒカルは事態がまだ飲み込めない…

網で身体の自由が奪われたヒカルの
顔に男がタオルを押し付けてきた!!

――ウッ!!ウウッ!!ウウウ―――ッ――…………。
クロロホルムのきつい匂いに
ヒカルは意識を失っていくのを感じた。

意識を失う直前…
ヒカルの耳にかなり遠くになりわたる
パトカーのサイレン音が
流れ込んでいた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ