Face or Body
第50章 消息不明
―――
まさか…。
山縣が絡んでるのか…?
いや…。
もう山縣のオヤジなら…
積年の願望だった港竜会を
ぶち壊した時点で
新たに行動を起こす理由がない…。
気のせいか………。
いや…
それでも気になる………。
俺も闇世界で
今までさんざん表に出ない
醜いことをやりつくしてきた。
そんな俺が
感じるんだ…………
この拉致事件の裏には
どろどろした何かがかる…………。
あの稚拙な
ひったくり事件も
ヒカルを引きずり出す
撒き餌に過ぎなかった気がする…。
―――
村山一平は
海浜署の屋上にある
喫煙スペースで
そんな思索を巡らせていた。
『もう!!村山さん! 何してるンすか?タバコ吸ってる場合じゃないっすよ!!ヒカルさんの身がかかってるのに!!』
村山に
タモツが急かすように
そう捜査への参加を求めた。
『おい。タモッちゃん…。青山… …いや巻町が係わった事件でさ…。いちばんお前さんが印象に残ってる事件はあるか?』
と
村山はもう1本タバコに火をつけてから
尋ねた。
まさか…。
山縣が絡んでるのか…?
いや…。
もう山縣のオヤジなら…
積年の願望だった港竜会を
ぶち壊した時点で
新たに行動を起こす理由がない…。
気のせいか………。
いや…
それでも気になる………。
俺も闇世界で
今までさんざん表に出ない
醜いことをやりつくしてきた。
そんな俺が
感じるんだ…………
この拉致事件の裏には
どろどろした何かがかる…………。
あの稚拙な
ひったくり事件も
ヒカルを引きずり出す
撒き餌に過ぎなかった気がする…。
―――
村山一平は
海浜署の屋上にある
喫煙スペースで
そんな思索を巡らせていた。
『もう!!村山さん! 何してるンすか?タバコ吸ってる場合じゃないっすよ!!ヒカルさんの身がかかってるのに!!』
村山に
タモツが急かすように
そう捜査への参加を求めた。
『おい。タモッちゃん…。青山… …いや巻町が係わった事件でさ…。いちばんお前さんが印象に残ってる事件はあるか?』
と
村山はもう1本タバコに火をつけてから
尋ねた。