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Face or Body

第10章 事件のあと…

あの事件から早いもので1ヶ月が経過。
ここは海浜署の職員食堂…

少しだけ距離を置いて
ヒソヒソ声で話ながら
私を眺める視線…。

石渡の事件で
2週間の入院を経て
私は海浜署生活安全課に復帰したが
この2週間…
もうずっとそういう視線を感じる。

ヒソヒソ声の発信源は
同じ婦人警察官たち…
少年課に交通課に庶務課に…

つまり彼女たちのヒソヒソ話は
私が石渡の毒牙にかかったのか否か
その一点に興味津々なのだ…

石渡逮捕の
警官隊突入の際
石渡に発砲し動けない状態を作ったのを
見届けて
私は全裸で倒れて意識を失った。

石渡に対し
拉致監禁中に
被害者の山里美咲と東三条警部補に
どのような行為を行ったのか?
その際に私は
どうしていたのか?
発砲前の私は何をして
どのような判断をしたのか?
徹底した取り調べが行われた。

石渡への取り調べと並行し
私も
警察病院の病室で
県警から来た監察官から
事情聴取をされた…。

結果として私の発砲は
石渡を確保するために
その状況下としては
合理的手段であったことと
私自身の正当防衛の
ためのものであるとされた。

しかし
当時、本部からの指示を待てずに
現場に侵入したことについては
文書による訓戒処分がくだった。

ただ私が石渡にした
性的行為に関しては
醜聞として明るみに出ることを恐れ
上層部がそれをもみ消した…。

いずれ裁判になると
そこの部分が露見するとは思うが…。

このことを
私はまだアキラに伝えていない。
アキラは私が石渡確保のためにとった

あの行為…
秘部を舐められ…
唇を奪われ
汚ならしい唾液を口に注がれて
それを飲み干し…
さらに
あの醜悪な石渡の
肉棒の先端までは
確実に私は膣口に受け入れた…
しかも
肉棒で口を塞がれ
肉竿に舌を這わせ
石渡の袋を口に含み
肛門まで舐めてしまった私…

アキラになんて言おう…

正直に話したら…
私はアキラから告げられるかもしれない
『別れよう… あんなケダモノに汚されたヒカルには… 俺は触れられないよ…』
そんな別れの言葉を
告げられる不安が
私の胸にチクンと痛みを走らせた…。

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