
Face or Body
第10章 事件のあと…
アキラの部屋は
リビングのある1階から階段をのぼった
2階にあった。
アキラと付き合って
2ヶ月
サチをはじめアキラの家族にも
可愛がってもらっているヒカリだったが
アキラの住む
マンションではなく
実家に訪れて
アキラの部屋に入るのは
初めてのことだった。
アキラの部屋には
彼がいかに
高校時代まで
野球で活躍していたのか…
いかに素晴らしい投手だったのか…
壁にかかる
表彰状や写真を見れば
野球に詳しくないヒカルでも
容易に想像できる状態だった。
アキラはしばらく
他愛ない話をヒカルとかわしたあと…
ヒカルに囁いた。
『俺… ヒカルを守るよ。 俺はヒカルと違って上へ上へみたいな上昇志向はないし… 町のお巡りさんをずっと続けたい。』
しばらく沈黙して…
『兄さん… あ…東三条さん、こう言ってたよ…。 ヒカルのあの事件の犯人確保の手段について、心ないやつら色々と噂するだろうけど、【あいつの正義は本物だ!!】ってさ…。 【お前が、あいつの正義に疑問を持ったり、余計な思いを巡らしたら…あいつは、あいつじゃなくなる…】ってさ…』
さらにしばらく間を置いて
『なぁヒカル… こんな俺だけど… 結婚を前提に歩いていかないか?』
さらにさらに間をあけて
『もちろん何年かあと… お前のアブナカシイ正義の暴走をお前自身でコントロールできる刑事になるまでは、ヒカルも結婚なんて考えられないかもしれないけどさ…。 思いきりヒカルが正義を貫いて、疲れたときは【俺がヒカルの帰る港】であり続けるからさ…。』
そうアキラはヒカルに囁いた
ヒカルは気がつけば
切れ長の瞳から涙が頬を伝っていた。
アキラは
今回の事件の噂と真実を…全部
知った上で私を選んでくれたんだ…
ヒカルは
デーブにも感謝した…
お節介な相棒さんありがと…。
ヒカルはアキラの胸に飛び込むように
抱きついた…。
そしてアキラは
ヒカルの身体…いや心に巣食っていた
石渡という闇を
優しくぬぐい去るように
キスをした。
リビングのある1階から階段をのぼった
2階にあった。
アキラと付き合って
2ヶ月
サチをはじめアキラの家族にも
可愛がってもらっているヒカリだったが
アキラの住む
マンションではなく
実家に訪れて
アキラの部屋に入るのは
初めてのことだった。
アキラの部屋には
彼がいかに
高校時代まで
野球で活躍していたのか…
いかに素晴らしい投手だったのか…
壁にかかる
表彰状や写真を見れば
野球に詳しくないヒカルでも
容易に想像できる状態だった。
アキラはしばらく
他愛ない話をヒカルとかわしたあと…
ヒカルに囁いた。
『俺… ヒカルを守るよ。 俺はヒカルと違って上へ上へみたいな上昇志向はないし… 町のお巡りさんをずっと続けたい。』
しばらく沈黙して…
『兄さん… あ…東三条さん、こう言ってたよ…。 ヒカルのあの事件の犯人確保の手段について、心ないやつら色々と噂するだろうけど、【あいつの正義は本物だ!!】ってさ…。 【お前が、あいつの正義に疑問を持ったり、余計な思いを巡らしたら…あいつは、あいつじゃなくなる…】ってさ…』
さらにしばらく間を置いて
『なぁヒカル… こんな俺だけど… 結婚を前提に歩いていかないか?』
さらにさらに間をあけて
『もちろん何年かあと… お前のアブナカシイ正義の暴走をお前自身でコントロールできる刑事になるまでは、ヒカルも結婚なんて考えられないかもしれないけどさ…。 思いきりヒカルが正義を貫いて、疲れたときは【俺がヒカルの帰る港】であり続けるからさ…。』
そうアキラはヒカルに囁いた
ヒカルは気がつけば
切れ長の瞳から涙が頬を伝っていた。
アキラは
今回の事件の噂と真実を…全部
知った上で私を選んでくれたんだ…
ヒカルは
デーブにも感謝した…
お節介な相棒さんありがと…。
ヒカルはアキラの胸に飛び込むように
抱きついた…。
そしてアキラは
ヒカルの身体…いや心に巣食っていた
石渡という闇を
優しくぬぐい去るように
キスをした。
