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・河合side

五「それだけか､ﾆﾔｯ」

河「ほっ、他になにがあるっていうんだ？ｷﾞｸｯ」



五関の鋭い視線が、言っていた“惚れたな”って。



横「だが、もう無茶はするなよ」

河「渉」

横「話しに聞いていたからミツを頼っちまったけど」

五「あんなに身体が弱っちまうだなんて」

河「‥‥っ」

横「もし同じようなことがあったらあいつは命を削ってでもまた助けようとするだろう」

戸「北山はそういうやつさ種族の違いとか関係ない、心が繋がった相手なら助けようとする」

宮「それが俺たちの長なんだ、ﾆｺｯ」

塚「だから、みんなあいつのことが好きなんだね」

戸「うん、ﾆｺｯ」



差別はしない長…か。

太輔があそこまで惚れちまった理由が分かった気がした。

と、渉が…



横「健永はどうやらあの泉の近くにある洞窟へと入ったみたいだ」



そう言い。



塚「じゃ」

五「そこに」

横「宮田、五関の頭の傷を治してやってくれないか」

宮「分かった」

五「ありがと」

宮「どう致しまして ﾆｺｯ」



それから―



横「よし行こう、あいつらを助けに」

五「おう」

宮「タマを千さんをお願い」

塚「任せとけ」

河「俺も行く」

五「郁人お前は」

河「宏光に助けられた命、あいつらのために使わなくてどうする？止めてもついてくからな」

横「止めはしないさ、ﾌｯ」

河「渉」

戸「待ってる信じて」

河「おう ﾆｺｯ」



こうして俺らはあいつらが捕まっているという洞窟へ向かうことにしたんだ。

だけど、そこで見たのは…



玉「千賀、千賀あぁーやめろ！その手を放せ」



縛られながら叫ぶ玉森と。



千「りょ、亮太」

山「じゃ遠慮なく挿れちゃうよ、ｸｽｯ」

千「くっ」



今にも、やられようとしている健永の姿。

その表情が恐怖でひきつっている。



河「やめろおぉ俺らの大事な仲間に何しやがるんだ」



健永、泣くんじゃねぇ。

お前は身体を張って玉森を護ったんだ。

泣くな…

お前は悪くはない誰も責めたりなんかしないから。

号泣するこいつを抱きしめ二階堂と一緒に泣いた。

その心の痛みを感じながら





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