テキストサイズ

天使と悪魔

第11章 揺らぐ気持ち

・北山side

この日、俺が出会った悪魔は。

通称:西の貴公子と呼ばれる男だった



北「ここは、一体なんなんで?どうして普通に天使がいる」

内「あいつらは勝手に来よるんや」

北「はっ?なわけねぇじゃん」

内「どうして?ニコッ」

北「ドキッ、だっ…だってよ天使から悪魔に近寄るだなんてさ」



おい、どうした?なんで、こいつにドギマギしている



内「お前にもすぐ分かる」

北「分かりたくもないわ、それより約束通りハッシーを返せ」

内「別に束縛してへんよ、帰りたければ勝手に帰ればええんや」

北「はっ?なんだそれ」

内「言ったろ?こいつらは好きで俺の傍におるんやって ニコッ」

北「けどハッシーは、お前が拐わせたんじゃないの」

内「そんなこと頼んだりしてへん千賀とかいうやつが連れて来よったで呼び出すのに使わせてもろおただけや」

北「なんで、あいつんな事を」

内「心配せんでも、仲間を裏切ったわけやない亮太に操られてただけやし」

北「誰で、そいつ」

内「山本亮太、シールドを張る能力それに人を操る力を持つ、魔族との間に生まれた悪魔や」



つまり、ニカと似たようなもんってわけだな。



内「俺もそう、その力は…まっいちいち言わんでもええやろ、ニコッ」

北「‥‥っ」



まただ、こいつの視線どうも苦手つうかやりずらい。



北「とにかく、ハッシーは返して貰ういいな」

内「構へんで」

北「おいハッシー」

橋「なに宏光」



―と、呼ぶと満面の笑顔で駆け寄って来る。



北「お前いつから俺のことそう呼ぶようになった」

橋「だって郁人がそう呼んでるから」



あっそ…



北「今から部落へ帰れ」

橋「宏光は」

北「俺は、まだ用事が残ってるからここにいる」

橋「なら俺も帰らない」

北「トッツーや塚ちゃん、みんなが心配している先に帰れ」

橋「やだ、一緒じゃなきゃ帰らない」

北「ハッシーっ」



叫んだ途端に身体が揺れ。



内「北山!」



それを内ってやつが慌てて抱き留めた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ