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天使と悪魔

第11章 揺らぐ気持ち

・北山side

と、そのとき。



「宏光?宏光!」



とつぜん聞こえた聞き覚えのある声。



「やっぱりここにいたんだな」



どっ、どうしてお前…



「太輔が心配している帰ろ」



くっ…だが‥俺は…



「なんでだ?どうして」



そいつに背を向けてしまう



北「もっ、おせんだよ」



どんな顔して会えばいい。



「何が?お前まさか内とかいう奴と」



違うそれだけはしていないつうか出来るわけないし。



「知ってるのか?そいつ、お前のトラウマのこと」



話してねぇよ、クッ!



「なら、尚更ここにいたら不味いじゃん」



それでもダメなんだ。

俺は藤ヶ谷を裏切っちまったも同じなんだからよ。

あいつを放っておけなかった、んな言い訳通じるか?

心が揺らいだ、だから想いを拒めず。

これが事実さ、クッ!



「それでいいの?このまま太輔と別れちまってもいいのか答えろ」



いっ、いいわけ…ねっ



「だったら会って話せ決めるのはそれからでもいいんじゃね?あいつへの想いが無くなっちまったわけじゃないんだろ?」



あぁ今でも俺は…クッ!



「素直になれって会いたくないのか?」



会いてぇよ、めっちゃ会いて。

地面にうずくまりこいつに見られないよう泣き崩れた



「なら俺に任せろ、だからいいな俺達が来るまで絶対に守り通せ」



くっ―



「大丈夫だ太輔ならどんなお前でも受け入れてくれるだからお前も惚れちまったんだろ?ニコッ」



かもしんね、もう一度だけお前に会いたい。

会って、こんな俺でも愛してくれるっていうのなら。

甘えてもいいか?

俺は、すがるような思いでそのときを待ち続ける。

ただ、会いたい一心で。





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