天使と悪魔
第16章 宿命の対決
・千賀side
どうしよ…
二「じゃあ、ミツんとこへ行って来るね」
千「うん」
二「ちゃんと寝てろよ」
チュッ!
ニカには少し具合が悪いと言った。
千「みんなに宜しく言っといて」
二「OK、ニコッ」
心配をかけたくなかったから、でも―
千「うっ、気持ち、悪い、バタバタバタ、うええっ」
やっぱり、いるんだここに
俺は、自分のお腹に触れてみる。
きっとすぐ目立って来ちゃう。
天使も悪魔も、お腹の子の成長が早い。
そこが他の生き物とは違うところ。
早ければ5ヶ月、遅くとも半年で出て来てしまう。
それだけじゃない生まれたあとの成長も早く。
まぁ、この世界はある意味弱肉強食だから。
それに適応しているんだと思うけど。
ニカの子供なら産んであげたいと思った。
これ本当だよ―
だけど、いざデキてみると不安で堪らず。
ねぇ俺、死ぬのかな?
この子を産んだ後も生きていられる?
誰か教えてくれって!クッ
千「うっ、うええっ、おっ願い、ハァハァハァ、そんなに、うぷっ、苦しめないでよ」
辛くて、どうしたらいいのか分からなくて。
今、部落は大変な事になってるっていうのに。
トッツーが拐われて亮太もそこで一緒にいる。
亮太、大丈夫かな クッ!
千「…っ、ハァハァハァ」
いよいよ、ダーク族同士の戦いが始まるんだ。
いつもなら俺が具合悪いと出掛けたりしないニカも。
さすがに行かないわけにもいかず。
だって、そこで育っていないとはいえ。
自分たち一族の存亡が掛かっている一大事なんだ当たり前さ。
でも、不安と寂しさで狂いそうだよ、クッ!
俺を独りにしないで…
そう言いたかったけど言えなくてさ。
傍にいて、大丈夫だよって抱きしめてて欲しいのに。
千「うっ、ああっ」
心臓が痛い、寂しさが増すと締めつけてくるみたいになる。
にっ、ニカあぁーっ、くっ
「…賀‥千賀!」
誰かの呼ぶ声を聞きながら俺は意識を手放した。
そして気がついたときには
二「千賀!」
千「二…カ‥」
二「良かったぁ」
横「健永、目を覚ましたか」
千「おっ…れ」
北「もう大丈夫だ」
千「えっ?」
宏光の羽根の中に包まれていたんだ。
・
どうしよ…
二「じゃあ、ミツんとこへ行って来るね」
千「うん」
二「ちゃんと寝てろよ」
チュッ!
ニカには少し具合が悪いと言った。
千「みんなに宜しく言っといて」
二「OK、ニコッ」
心配をかけたくなかったから、でも―
千「うっ、気持ち、悪い、バタバタバタ、うええっ」
やっぱり、いるんだここに
俺は、自分のお腹に触れてみる。
きっとすぐ目立って来ちゃう。
天使も悪魔も、お腹の子の成長が早い。
そこが他の生き物とは違うところ。
早ければ5ヶ月、遅くとも半年で出て来てしまう。
それだけじゃない生まれたあとの成長も早く。
まぁ、この世界はある意味弱肉強食だから。
それに適応しているんだと思うけど。
ニカの子供なら産んであげたいと思った。
これ本当だよ―
だけど、いざデキてみると不安で堪らず。
ねぇ俺、死ぬのかな?
この子を産んだ後も生きていられる?
誰か教えてくれって!クッ
千「うっ、うええっ、おっ願い、ハァハァハァ、そんなに、うぷっ、苦しめないでよ」
辛くて、どうしたらいいのか分からなくて。
今、部落は大変な事になってるっていうのに。
トッツーが拐われて亮太もそこで一緒にいる。
亮太、大丈夫かな クッ!
千「…っ、ハァハァハァ」
いよいよ、ダーク族同士の戦いが始まるんだ。
いつもなら俺が具合悪いと出掛けたりしないニカも。
さすがに行かないわけにもいかず。
だって、そこで育っていないとはいえ。
自分たち一族の存亡が掛かっている一大事なんだ当たり前さ。
でも、不安と寂しさで狂いそうだよ、クッ!
俺を独りにしないで…
そう言いたかったけど言えなくてさ。
傍にいて、大丈夫だよって抱きしめてて欲しいのに。
千「うっ、ああっ」
心臓が痛い、寂しさが増すと締めつけてくるみたいになる。
にっ、ニカあぁーっ、くっ
「…賀‥千賀!」
誰かの呼ぶ声を聞きながら俺は意識を手放した。
そして気がついたときには
二「千賀!」
千「二…カ‥」
二「良かったぁ」
横「健永、目を覚ましたか」
千「おっ…れ」
北「もう大丈夫だ」
千「えっ?」
宏光の羽根の中に包まれていたんだ。
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