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天使と悪魔

第16章 宿命の対決

・横尾side

小瀧「小瀧望、能力はサイコキネシス」



これは期待できそうだな。

―が、隣でブンブンと首を振っているミツ。

ダメか?



北「コクン」

小瀧「くぅーはあぁーっ」

横「んっ?」

小瀧「はい、出来たで」

五「はっ?どこ」

河「なにが持ち上がったんだ?なぁ、キョロキョロ」

西悪「あれや、あれ」



口々にそう言って指をさす西軍団、その先には

ヒラヒラヒラッ、葉っぱが2枚舞っててさ。



小瀧「今日は絶好調や2枚も浮かせたで」

五「って事は、いつもは」

小瀧「1枚や ニコッ」

河「いっ、1枚、葉っぱがイチ…きゃははは」



健永の方がまだ使える。



神山「神山智洋、能力は水」

河「あっ、もういい想像できたわ」

神山「そんなこと言わんでやらせて下さいよ」

河「いいってば」

神山「河合くーん」

河「追っかけて来んなぁ」



あはははっ―

しかし本当に、こいつらで大丈夫なのか?ハァ

少し不安にもなったが…

何だかんだいってすぐ打ち解けている姿を見て思った

賑やかになりそうだなと。

そして郁人もまるで元気を貰ったかの如く笑い転げていて。



内「どうや、場の雰囲気が明るくなったやろ」

横「そうだな」



その方がいい…

そう内は言っているみたいに微笑み。

なるほど、フッ!



五「あっ、塚ちゃん帰って来た クスッ」

河「おまえ何処まで飛んで行っちまったんだよ?」

塚「うんとねぇーあの山の向こうの」

河「はあっ?」

五「怪我はない」

塚「大丈夫さ、ニコッ」

北「じゃ行くか」

藤「あぁ、フッ」

内「みんな出発やでー」

一同「おう」



こうして俺達は再びダーク族の村へと向かい飛び立って行く。

だが不思議なことにみんなの顔から緊張感は消え失せていたんだ。

西の悪魔たちの本当の能力それは―

場を和ませ、気持ちを解きほぐす力だったのかも知れない。

その上空へ来たとき。

誰の表情にもみなぎる闘志が溢れているのを見ながらそう思う

そこには絶対に仲間を助けるという強い意志が溢れかえっていたんだ。

確かな絆と共に―





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