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・横尾side

撃った１本の矢がたまたま偶然そこにいた魔物に当たりそうになり。

ズンズン―



二「なっ、なんの音？」

横「これは！」

河「なにかいる」

橋「うっ、わああっ」

塚「ハッシーっ」



怒ったそいつは、一番近くにいたハッシーを鷲掴みにして。



橋「たっ、助けて」

横「魔物の一種か」

河「くっそー」

二「まるで、木の化けもんだぜ」

横「でも、やるしかない」



俺達は、なんとか助けようと奮闘したが。

ビュッ、ビュッ！



河「うわ、ツルみたいなの投げつけてくるんじゃねぇよ」

二「これじゃ、近づけやしない」

横「くっそー」



こいつは全く寄せつけようとはせず。

ギリギリッ！



橋「…うっ‥塚.…ちゃん‥苦…しい」

塚「ハッシーっ」



あげく巻きつけているツルでハッシーの身体を締めつけやがってさ。

さすがの俺も焦りを覚え。



河「ヤバいぞ」

二「くっ、なんて奴だ」



が、手も出せないでいると



橋「ﾋﾞｸｯ…」



突然ハッシーの身体に異変が生じ。



河「なっ、なんだあれ？」

横「これって、ハッ、魔のオーラか!?」

塚「えっ」

横「あいつの中に流れてるその血が、身の危険を感じ騒ぎ出したんだ」

河「マジかよ」



バキッ、バキバキッ！

“ぐっ、ああっ”

その力は、瞬く間に魔物を打ち砕くと。



横「お…まえ‥」

河「まさか俺らの事が分からないのか」

二「ハッシーっ」



目の前に、立ちはだかって来て。

頼む目を覚ましてくれ。

おまえを傷つけるわけにはいかないんだ。

裕太の弟の…



河「うあっ」

横「郁人、ぐはっ」

二「わったー」

塚「やめろ、やめるんだ！ハッシー」



俺達は、暴走するこいつを

身体を張って必死で止める事しか出来なかったんだ。

元に戻ってくれる事をひたすら願いつつ。






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