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・河合side

宏光が、部落へ戻って来てから１ヶ月近くが経った頃



河「うえぇーっ」

戸「まっ、そういうことだから ﾌﾌｯ」



トッツーに子供ができ俺は

栄養のある物を食べさせなければと毎日、狩りに勤しんでいた。

そんなある日のこと。

いつものように、狩りから戻ったら。



橋「トッツーしっかりしてトッツー」

戸「うっ、あっ、ｸｯ」



床で身体を丸くし転がりながら苦しんでいるあいつの姿があり。



河「どっ、どうしたんだ」



俺が慌てて傍へ駆け寄ると



橋「いきなり苦しそうな声を出し倒れちゃったんだ」

河「なっ!?おい、トッツーどこが苦しい言ってみろ」

戸「かっ…河合‥助けて…ﾊｧﾊｧ‥身体中の血が…まるで逆流しているみたい」



それって、まさか！



河「待ってろ、今すぐ宏光を呼んでくるハッシーそれまで頼んだぞ」

橋「分かった」



バタン！

すっかり忘れていたバカか俺は。

あいつの身体の中には天使と妖魔の血が流れているんだ。

もしかしたら俺の子ができたことで３つの血が反発し合っているのかもしれない

じゃなきゃあの苦しみよう尋常じゃないって。

バタン！



河「宏光！」

藤「郁人、静かにしてくれ今こいつ寝てるんだから」



が、宏光は太輔の膝を枕にし寝息を立てていてさ。



河「わっ、悪い！でもどうしても力が必要なんだ」

藤「何かあったのか？」



と、一瞬かすかに動いたかと思うと。



北「ん、んー太輔、朝か」

藤「ちげえよ ｸｽｯ」

北「…んだか‥鳥が…ｷﾞｬｱｷﾞｬｱと‥鳴いてたからよ」

藤「鳥だって ｸｽｯ」



太輔はそんな宏光の髪の毛を愛しそうに撫でている。

あはっ―





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