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天使と悪魔

第24章 未来への輝き

・河合side

って、こっちはそれどころじゃねんだ。



河「トッツーが」



しかし、そう言った途端に



北「ピクッ」

藤「ひろ?」



ムクッと起き上がり。



北「やっぱり、ダメだったか」

河「分かっていたのか?」

北「予想はしていた」



さすが神の子。



北「行くぞ」

藤「ちょ待てその身体で」

北「あぁ」

藤「いやだって、早ければ来月おそくとも再来月には生まれるんだぞ」

北「だから?」

藤「臨月で力なんか使ってお腹の子に」



うわっちこれまた頭になかったわ。

すると宏光は…



北「太輔、俺を誰だと思ってるんで」

藤「北山宏光…だろ?」

北「分かっているなら黙ってついて来い」

藤「はっ?てええっ」



うわっ、かっちょえー



北「悪かったな」

河「えっ」

北「いや心配かけちまってよ、あの時ハーフの連中を浄化するのも俺の役目だったんだわ」

河「宏光」

北「だが、傍にいたくせにトッツーにはしてやれなくて」

河「あの状況じゃ、仕方がない」

北「俺の責任だ、チッ」

河「おまっ」



苦渋な表情のこいつを見てその責任感の強さにやはり凄いなと思ってしまう。



戸「きっ、北山」

北「もう大丈夫だ俺に任せろ ニコッ」



ピカァーッ!



戸「ありが…と‥フッ」

北「郁人そばにいてやれ」

河「あぁ、Thank You」

北「頑張れよパパさん」



それからトッツーの体調も回復し。

俺達は1人から2人、3人となってそれぞれが家族を作ってく。

きっと、その先にある未来は明るいと信じて

幸せは自分たちで作り上げて行くもの。

そう俺らダーク族に教えてくれたのは。

1人の、輝くばかりの愛に満ちた天使だった。

北山宏光という―





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