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・藤ヶ谷side

再会して２ヶ月が経った頃とうとう陣痛が始まった。



北「くっ…マジ‥で…痛い‥わ…これ」

藤「ひろ、大丈夫か」

北「太…輔‥ｸｯ」

藤「なに？」

北「うっせ…おめ‥うっ」

藤「そんなこと言ったって見てられねんだもんよ」

北「少し…は‥あう…落ち着け‥って…ﾊｧﾊｧﾊｧ」



こんな時になんにも出来ない自分が歯痒く。



横「何やってるんだミツの傍にいてあげろ」

藤「わた」

玉「もうしっかりしてガヤ」

藤「わっ、悪い」



部屋中を動き回っていたら怒られてしまう。



玉「ミツ、腰さすってあげようか？」

北「頼…む‥ｸｯ」



それに引き替えタマはさすが冷静だ。



宮「あとで自分も経験する事だからって勉強してるのさ」



なるほど逞しくなったもんだ、ﾌｯ!

ガチャ―



二「ミツ！」

千「宏光！」

二「どんな感じ？」

薮「まだ時間が掛かりそう」

千「そっか」



そこへ、この２人もやって来て。



北「千…賀‥」

千「なに？」

北「おめ…よく‥こんなのに…耐えたな」

千「愛の力ってやつ」

北「ふっ」

二「ミツにだってあるだろ」

北「あいつは、ﾁﾗｯ」



うわ、そんな眼で見るな。

ガチャ！



戸「北山！」

河「宏光！」

五「藤ヶ谷ちゃんと北山のこと抱きしめてあげなきゃダメじゃん」

河「ほんと何やってるんだよ」



あぁーはいはい分かってますって。



北「もっ…と‥言ってやってくれ…ｸｯ」

ニ「ガヤ早く」

河横「太輔！」



声を揃えて言うな、ﾁｯ!

ギュッとひろの身体を後ろから、抱え込むように抱きしめると。



北「おせぇよ…お前」



そう言いながら、こいつはギュッと腕を握りしめ胸の中へ顔を埋めた。



藤「ごめん」

北「傍に…くっ‥いてくれ…太輔」

藤「あぁ ﾆｺｯ」

横「やれやれ世話のやける奴だったく」

五「ほんと ｸｽｯ」



そんな俺らの姿をみんな、微笑みながら見つめている





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