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・二階堂side

破水したとたんミツの苦しみ方は半端なく。



北「たっ、太輔」

藤「ここにいる心配するな」

北「もっと強く、抱いててくれ、うっあっ」

藤「ひろ、ｷﾞｭｯ」

北「…っ、ﾊｧﾊｧ」



そこへ―



橋「宏光！」

ニ「ハッシー、なにやっ」



えっ!?

やっと来たハッシーはなんだか調子が悪そうで塚ちゃんに支えられていて。



横「お前!?そういう事だったのか」

ニ「わったー？」

内「身体の方は大丈夫なん熱あるんやろ」

五「身体って」

塚「かなりあるんだけど、行くって聞かなくてさ」

戸「それってつまり」

千「ハッシーに赤ちゃん」

宮「えぇーっ!?」

河「誰のだよ」

塚「俺のでーす ｱﾊｯ」

河「はっ？」

五「良亮!?」

橋「えへっ」



こりゃ驚いた、いつの間にこの２人。



橋「宏光、ごめん遅くなって」

北「…おめ‥くっ…大丈夫なん」

橋「大した事ない宏光の方が大事だし」

北「バ…カ‥うっあ…んな‥の‥比べ…るもんじゃ‥うああっ」

藤「ひろ！」

二「しっかりミツ」



―が、とつぜん強い痛みが襲って来たみたいで。

ミツは、今までにないくらい苦痛の表情をし。



五「何かしてやれることはないのか」



そんな姿を見て、堪らなくなくなったごっちが叫ぶ。



宮「そんなこと言ったってキタミツみたいな力は俺達にはないし」

千「あるよ」

五「千賀？」

戸「うん」

河「それってなに？」

屋「こいつの力は愛によって発揮される､ﾆｺｯ」

ニ「俺達の…愛」

橋「分かった」



それを聞きハッシーが。



橋「俺も握っててあげる」



そう言うと、その腕をギュッと握り。

続いてトッツーが。



戸「俺も ﾆｺｯ」

河「じゃ俺もな」

塚「北山、俺たちにはこんな事しか出来ないけど傍にいるから」

山「俺は千賀の隣り」

屋「だったら、亮太の後ろだ」

二「わわ俺の場所、取るなよ」

薮「あははっ」

玉「俺は、ミツのこっちの腕ね ﾆｺｯ」

宮「もちろん、その傍には俺が」

五「そういうことか、ﾌｯ」

薮「俺も、渉の隣にいさせて」

横「来いよ宏太 ﾆｺｯ」

内「ほな俺は藤ヶ谷の傍でええわ」

藤「えっ、俺？」



その姿はまさに俺達の絆の強さを表していた。





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