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天使と悪魔

第25章 エピローグ

・藤ヶ谷side

それから―

ピクピクッとひろの身体が痙攣したのと同時に。

俺もこいつの中へ白濁液を放出し。

すると―



北「ハァハァハァ、ほらまたデキちまったじゃねぇか ニコッ」

藤「‥‥っ」



ひろは、輝くような笑顔を俺に向ける。



藤「おまっ」



この表情は、あの時と同じ



藤「そういう意味だったんだ」



あの月明かりの中で、愛し合い見せた微笑みは。



藤「けど、どうして分かったんだ?」

北「勘みたいなもんさ」

藤「‥‥っ」

北「でも俺の子宮が確かにそうなることを教えてくれてた熱いほどに燃えながらよ」

藤「ひろ、フッ」



ギュッ!

それを聞き、思わず力いっぱい抱きしめてしまう。



藤「最高だぜ、お前って奴は ハハハッ」

北「んふふっ」



そして何度も―

何回も口づけを交わしながら。

心は幸せに満ち溢れてくのを感じていたんだ。

愛を知らず寂しさと虚しさの中で生きていたあの頃。

俺は輝くような天使に出逢い恋いに堕ちた。

それは光りと希望、未来となって広がり。

いつか…

この命が終わる事になろうとも生まれ変わったのち。

必ずまた巡り会い恋に堕ちる。

そう信じさせてくれるほどの深くて強い想いだった。

だから、ひろ…

俺は、お前を決して離しはしない。

未来永劫、永遠に―

この命は、お前のためだけにあるのだから。

微笑み合い見つめ合う俺達の瞳には、このとき。

未来が見えていたのかもしれない。

輝くような世界が。




end―

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