テキストサイズ

天使と悪魔

第6章 奇跡を呼ぶ想い

・千賀side

ニカに抱きついたとき何気に触れた背中の羽根。



河「部屋割り部屋割りかぁどうする?」

橋「俺、トッツーと一緒がいい」

河「はあっ?」



チラッと見れば視界に飛び込んで来た黒い色。



河「ダメっ、ダメだってば」

橋「どうして?」

五「でも良亮は問題ないんだよな」

河「ぁ…‥」

橋「んっ?」



だからあの日、俺らの前から消えたんだ。



千「ガヤさん」

藤「なに?えっと健永だっけか」

千「うん、ガヤさんに聞きだいことある」

藤「もしかして悩み事?」

千「宏光のこと、いつから好きだった?」

藤「えっ」

千「その…やっぱ‥抱きだいって思うよな」

藤「あ…‥」

千「そんなとき、あっもしもだよ迫られたりしたら、悪魔にその」

藤「俺達の一族の中で誰か気になる奴でもいるのか」



コクンと小さく頷く。



藤「誰?あっ、言えないならいいけど」

千「…ニカ‥だよ」



するとガヤさんは。



藤「あいつなら大丈夫さ、わたがちゃんと教育してるし」



“それに”



藤「北山の弟なんだろニカって?」

千「俺、詳しいことは知らないけどニカはそう言ってた、だからてっきり天使かと思っていたんだ」



それが再会したとき、黒い羽根が生えてたからビックリしたのなんの。



藤「俺は北山から聞いてる幼い頃に」

千「‥‥っ」



それは、初めて聞く宏光の悲しい過去だった。



藤「だから、あいつは俺を受け入れることが出来ないんだ」

千「そのとき生まれた子がニカ」



それで、部落ではなく泉の洞窟で暮らしてたんだな。

やっと、その意味が分かる



藤「健永、恐いなら拒否ればいい無理やりするほど、ニカはそれを強制はしないだろう」

千「ガヤさん」

藤「でも、もし気持ちがいってしまったなら」



その時は愛してやってくれないか?

大好きだよ俺はニカのこと

大好きだから戸惑っているんだ。

どうしていいか分からず―





ストーリーメニュー

TOPTOPへ