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短編集

第4章 ヤクザ×学生2

日もすっかりくれて、ポツポツと人通りもまばらになってきた頃、僕は何時もの道を歩いていた。





龍牙さんのいた大きいお屋敷への道。







僕の裏切りによって龍牙さんは捕まったけど、あの一件は騒ぎを嗅ぎつけた一般陣の通報ということで片付き、僕はまだお屋敷に住ませてもらっている。





龍牙さんが捕まってもうすぐ2年。




僕は既に大学生となり、それなりの生活を送っている。








抗争とはいえ、未遂。



新聞やテレビでは毎日のように報道されていたが、裏から手を回してもみ消したとかなんとか。







龍牙さんが出てくるのも時間の問題だ。

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