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短編集

第4章 ヤクザ×学生2

その言葉とともに暗闇の中から数人の男たちがでてくる。







「や、だっ......!」







光を感じない龍牙さんの瞳に、地を這うような声に体が震える。









「嫌だ?お前、どんだけこの極道の世界にいるんだよ。」







ギリギリまで近づかれ、乱暴に顎を掴まれる。











「裏切り者には徹底的な制裁を。お前も良くわかってんだろ?」










小さい頃から見てきた極道の世界。






いつも真っ赤に染まっていた龍牙さんの世界。








「僕を、殺すの......?」







やっと絞り出した声は情けなくも震えていた。

こんなに龍牙さんを怖いと思ったことない。




「本当は、泣き叫ぶお前をいたぶってやりたいが......」








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