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短編集

第4章 ヤクザ×学生2

ちがう、何かが.....





僕の知ってる龍牙さんじゃない。











「俺はさぁ、お前に裏切られたあの日から2年間、毎日お前のことを考えてたよ。」





おかしい、ずっと望んでた言葉なのに怖いくらいにお腹に落ちる。




まるで重い鉛を飲み込んだみたいに










「殺したいほどにね。」











本能的にやばいと、逃げろと体に警告が渡る。






それでも、本当に人を殺しそうなほどの龍牙さんに視線の前に僕は息をすることさえ忘れた。







「だからそんな愛しいヒロに裏切られたことは俺にとって最大のショックだった。」














コツンコツンと、龍牙さんの革靴が音を鳴らし近づいてくる。









「お仕置き、しないとな?」

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