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偽りの向こう側

第12章 ライン四日目

ラインのIDを瑛士に告げた。

瑛士が入力する様子を正面から見届ける。

「あ……」

瑛士が不可思議な表情を浮かべた。

「どうしたの?ID違ってた?」
「いや……」

さらに困惑した表情を浮かべている。

あ……名前か。

「本名で登録してないよ。旧姓の【南】で
出てこなかった?カタカナで【ミナミ】ね。
猫のアイコンなんだけど」

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