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偽りの向こう側

第12章 ライン四日目

瑛士と二人きりで外出するなんて何年振りの
ことだろう。

15歳の差しかない親子。

端から見たら瑛士と私はどのような関係に
写し出されるのだろうか。

「ラインのID教えてよ」

瑛士がジーンズからスマホを取り出す。

「えぇ?だって親子でラインするのキモいん
でしょ?」
「講義中にいい店探すからさ。電話出来ねー
だろ」
「確かに。じゃID言うから」
「ヨシッ!来い!」

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