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偽りの向こう側

第15章 嵐(ライン四日目~夜~)

「母さんと飲みたかっただけだよ」
「そうなの?ちょっと嬉しいかも」

単純というか素直というか……

「逆に母さんは相談事とか悩みはねーの?」
「……まぁ……それなりに……ね」

はしゃいでいた義母は一転してシュンと
肩を落とした。

「俺で良ければ聞くけど-」

知っている。

義母は嵐……俺のことで悩んでいる。

聞きたかった。

嵐への想いを。

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