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偽りの向こう側

第16章 ライン四日目~夜~

「ミナミ」

背後から肩をポンと叩かれ一瞬
嵐が現れたのかと思った。

「瑛士か……」
「なんだよそれ。で?どうだった?」

瑛士は席に座るとビールを飲み干した。

「秘密」
「はいはい。その様子は上手くいったってことか」
「……違うの」

再び涙が溢れ止まらない。

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