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偽りの向こう側

第18章 ライン五日目

「あ……ぅん……そうみたいね」

瑛士に合わせようと思った。

昨夜私が起きていたことには
気付いていないのだろう。

「もう少し寝てろよ」
「え……でも朝食……」
「そんなの適当にやるからいいって」

私を襲おうとした瑛士とは別人だ。

「ごめん……」
「それに俺今日は休講だしバイトも休み」

今日一日は二人きりで過ごすことになる。

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