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偽りの向こう側

第18章 ライン五日目

カーテンの隙間から射し込む光で目覚めた。

ワンピースと下着がフローリングに
散らばっていた。

それらを拾おうと立ち上がろうとした瞬間
急激な頭痛に襲われた。

同時に吐き気も催した。

二日酔い。

ナイトウエアを身に纏い足をふらつかせ
壁を伝いながらダイニングへ向かった。

「母さん、二日酔いかよ。情けねーな」

いつもと変わらない様子の瑛士が
ダイニングテーブルでコーヒーを飲んでいた。

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