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偽りの向こう側

第18章 ライン五日目

「嵐くんと私のこと何も知らないくせに!!!」

こうなると私は止まらなかった。

「知らねーし知りたくもねーわ」
「だったら知ったような口聞かないで!!!」

私が握り締めているスマホを
瑛士が強引に取り上げた。

「いい年して何がラインだよ。のぼせやがって」

そして私のスマホを壁に叩きつけた。

「ちょっと!!!何するのよ!!!」

ベッドの傍らに座る瑛士をはね除け
スマホを拾い上げた。

よかった……壊れていなかった。

嵐との繋がりは絶たれていない。

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