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偽りの向こう側

第7章 嵐(ライン二日目)

『近いね(笑)』
「だな笑」

ミナミとの距離が縮まった気がした。

吉祥寺のどの辺りか聞こうとしたが
すぐに思い止まった。

聞いたところでどうにかなるものではない。

だが……俺はもう何度目かの嘘をついた。

胸の奥がチクリと痛む。

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