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偽りの向こう側

第9章 嵐(ライン三日目)

よろめきながらリビングに向かうと
義母が掃除機をかけていた。

その音が少し煩わしく感じたが声を掛けずに
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。

「おはよう。学校は?」

義母は掃除機をかける手を止めると
俺に声を掛けた。

「休む。具合悪い」

単なる二日酔いだが。

「大丈夫?お粥作ろうか?」
「頼むわ」

ミネラルウォーターのボトルを持ったまま
部屋へ戻り寝た。

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