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偽りの向こう側

第9章 嵐(ライン三日目)

昼になると義母が土鍋で炊いたお粥を
俺の部屋まで持ってきた。

「食べれそう?食欲は?」
「なんとか」
「熱は?」

義母が掌を俺の額に当てた。

義母が俺に触れたのは何年振りだろう。

「熱は無さそうね」

義母が俺を抱き起こす。

今さら二日酔いだとは言えずにいた。

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