テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第10章 誘惑~からのLOVE②

・玉森side

それから席に戻ると、もうそこはお開きの状態となっていて。



二「ミツ具合悪いのに無理させちゃってゴメンね」

北「ニカ、ふっ」



どうやらわたが上手く言ってくれてたみたい。

とたんガヤと視線が合わさりキッと俺は睨みつける。

“もう、こんなことはさせないよ”

そう、思いを込め。するとガヤは―



藤「ふっ」



寂しそうに笑い、わたと店を出て行き。

その後をニカや千賀、宮田が続いてさ。

ミツがそれを見ながらボソっと呟く。



北「終わったな…」

玉「えっ」

北「これでジ・Endだ」



そんな事はない、そう言ってあげたかったけれど。

まだ、ガヤの気持ちをハッキリと聞いてはいなかった俺は何も言えず。



北「帰ろうぜタマ、ふっ」



外へ出たら。



横「宮田タクシー来たよ」

二「なぁーなんで俺たち、宮田なの?」

千「俺、ガヤさんと帰りたーい」

横「我がまま言わない」



ブロロロ―



横「裕太、ミツの事お願いね ニコッ」

玉「任せて」

藤「‥‥‥」



ブロロロ―



玉「すみません○○町までお願いします」

北「‥‥‥」



それから、ミツは車の中でずっと無言のまま。

ブロロロ―



玉「ありがとうございました」

北「タマ俺んち泊まる気」

玉「当然でしょ、ニコッ」



今のミツを独りにするほど俺はSじゃないし。

ガチャ、バタン!



玉「お風呂にでも、入って来たら」

北「あのさ、ここ俺んち」

玉「ニコッ」

北「ふっ、まっいいか」



それを見届けてから、わたの携帯に電話を掛けたんだ



玉「うん、そう」

横「今夜は取り合えずゆっくり寝かせ」



後日、話しをしようと。



北「タマ」

玉「あっ、出たんだ!じゃ俺も入って来ようかなミツ着替え貸して」

北「いいけどタマには」



ガチャ、バタン!

1時間後、俺の隣ではガハハと笑い転げているミツがいた。



北「タマちょーズボンみじけぇし」



ふっ、良かった。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ