無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

・藤ヶ谷side

北山と別れ、わたと庭園を散策していたらタマとみやに会う。



横「あれ？お前ら」

藤「タマ、北山がお前の所へ行くって部屋に向かったぞ」

玉「えっ、ミツが」

宮「すれ違っちゃったみたいだね、どうする」

横「太輔、携帯に掛け教えてやれば」

藤「あぁ」



トルルル―



藤「もしもし北山？おまえ今どこにいるんだよ」



だがそこから聞こえて来た声は―



男「助けを求めたって無駄さドアはカギが閉まってるんだから」

藤「おい、今の声だれ？」

北「ふっ、藤ヶ谷」

男「なんなら聞かせてやるか？その携帯の向こうにいる男にお前の喘ぐ声を」

北「やっ、やめろ俺に触るな藤ヶ谷！藤ヶ谷あぁー」

藤「北山！」



なんだ、あいつの身に一体なにが起きている。



玉「ガヤ、どうしたの？」

藤「わた、鍵」

横「あっ、あぁ」

藤「早く北山が危ねんだ」

宮「えっ、キタミツが」

藤「説明してる暇はない」



ダダッ！



横「俺たちも行くぞ」

宮玉「うん」



俺は走った、走って走りまくり。

分かっている事はただ１つ

あいつが、誰かに襲われているってことだ。



藤「…っ、ﾊｧﾊｧﾊｧ」



待ってろ、いま行く。

だからそれまで踏ん張って防いでくれ。

ダダダッ！

そして、部屋へ着くと急いで鍵を開け。

バタン―



藤「北山あぁーっ」



その瞬間、俺の視界に入って来たのは。

ベットの上で男に組み拉がれているあいつの姿。



北「藤ヶ谷！」

藤「貴様あぁ、よくも」



ガッ！

と、殴りかかった手をヒシっと受け止められ



男「ﾁｯ、邪魔しやがって」



そこへ、わた達も駆けつけ



横玉「ミツ！」

横「宮田、ホテルの警備員を呼んで来い」

宮「分かった」



ダッ―



男「‥‥っ」



とたん逃げようとする男を２人が止めに入る。

その隙に…



藤「大丈夫か」

北「ふっ、藤ヶ谷」



傍へ寄ると、こいつはガタガタと身体を震わしていて

ギュッ！



藤「もう心配いらないから」



思わず俺はその身体を強く抱きしめてしまう。





・