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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第9章 本條斗真の事情①

━━━━━こうして俺は胡桃とのことを
思い出さない日は一日たりともなかった。

未練なのかもしれない。

しかし昔のように素行調査や
自分の方へと手繰り寄せる
真似事はしなかった。

胡桃を恨むようなことはなかった。

それは椎名佳祐にもいえることであり
二人は戻るべくして元の鞘に
収まったといえよう。

俺自身の思い上がりと身勝手さから
二人を引き離した事実を許してほしいなんて
おこがましいことは言わない。

ただ二人の幸せを願わしてほしい。

それだけだ。

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