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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第10章 元カレに枕営業

同じテーブル席に着く友人らは
麻紀の発言により息を飲んでいる様子であり
空気を乱したと言ってもいいくらいの
反応を示した。

「ちょっと麻紀ッ!遥香知らないんだから!」
「えぇ?だって結婚式に呼ばれてんだから
知ってるかと……」

麻紀とその隣に座る景子の小声の会話は
一言一句聞き取れるほど私の耳に届いた。

「ごめん遥香……」

麻紀は私の方に向き直り謝った。

「それで済まされるとでも思ってるの?
私が知らないことって何なの?説明してよ」
「……俊太ね遥香と百々果に二股かけてたの」

世間ではよくある話。

百々果が選ばれ
私が選ばれなかった。

その程度のことだと思っていた。

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