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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第11章 本條斗真の事情②

「ところで今日はどういった用件で?」
「実は斗真さんのお耳に入れといた方がいいと
思いまして……」

余程内密の話なんだろう。

今度は真知子が藤咲遥香をチラ見した。

藤咲遥香はトレイを持ち立ち上がると
離れたテーブルへと席を移動した。

空気は読めるようだ。

「厄介そうな話ですね」

真知子の表情からただならぬ雰囲気が窺える。

「HKホールディングスは御存知ですよね」
「もちろん。うちなんかより最大手ですからね」
「そのHKが本條の周辺を嗅ぎ回っています」

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