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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第17章 キスの意味

個室に案内されワインで乾杯した。

「梶ケ谷さんてもしかして物凄い人なんじゃ
ないですか?」

見た目は充分に変わっていたが
それだけではない。

「どうぞ」と私に声を掛け
椅子を引いてくれた仕草や
ソムリエに対してそつない受け答え。

ワインにも相当詳しかった。

それは立呑屋で一緒に飲んだ時とは
別人のような立ち振舞いだった。

「凄いのは僕ではありません。親父です」

梶ケ谷を『秀吉』と名付けた父親。

梶ケ谷はお坊っちゃまか。

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